ニュースリリース - 2009年10月29日

シノプシス、40番目となるDesignWareオーディオ・コーデックIPを発表

1億セットを上回る出荷実績を誇る、幅広いDesignWareオーディオIP群がさらに充実

2009年10月28日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 - 半導体設計・製造ツールならびにIPの世界的リーダーであるシノプシス（Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS）は本日、音声圧縮伸張機能を提供するIP の新製品 DesignWare 96db Hi-Fi Audio IPを発表した。シノプシスにとって40番目となる今回のオーディオ・コーデックIPは、SMICの65nmプロセスで提供される。シノプシスは、過去12年以上にわたってオーディオIPを提供してきたリーディング・プロバイダであり、180nmから65nmの20種類のプロセスに対応し、80dbから103dbまでの性能を持つ高品質なIP群を設計者に提供している。シノプシスのオーディオIP群は、世界各国に配置したエキスパートが技術サポートを提供し、既に1億セット以上の出荷実績を持っており、シノプシスは、このシリコン実証済みの幅広いオーディオIP群の提供を通じて、設計者のSoCへのIP統合リスクの削減/開発期間短縮/初回でのシリコン成功を支援し高い評価を得ている。

SMIC　デザイン・サービスセンター担当副社長のMax Liu氏は次のように語っている。「当社とシノプシス社は、当社のプロセス・テクノロジに適合したDesignWare ミックスドシグナルIPの開発で、長年にわたり協業を続け成功を収めてきています。SMIC 65 LLプロセスに対応した今回のDesignWareオーディオ・コーデックIPのご提供により、両社共通のお客様は、このIPが提供する優れたオーディオ機能をSoCに取り込み、迅速に量産立ち上げを行うことができるようになります」

DesignWareオーディオIPソリューションは、録音・再生機能のSoC実装に必要な各種機能を包括的に提供している。録音チャネル向けの機能としては、アナログ・デジタル・コンバータ（ADC）、ボリューム・コントローラ、チャネル・フィルタ、マイク・バイアス、マイク・アンプなどがあり、再生チャネル向け機能には、デジタル・アナログ・コンバータ（DAC）、チャネル・フィルタ、ミキサ、ボリューム・コントローラ/ライン、スピーカー/ヘッドホン・ドライバなどがある。これらの機能により、設計者は、低価格・低消費電力が求められるコンシューマ機器向けに最適なオーディオ機能をチップに搭載できるようになる。高い性能幅を持ち、信号干渉が多いSoC上でも正常に動作する信頼性を提供するオーディオ・コーデックIPソリューションを提供することにより、シノプシスは、設計者が音声圧縮伸張機能をSoCに組み込むのに要する工数を大幅に削減する。

シノプシス　ソリューション・グループのマーケティング担当副社長　John Koeterは次のように述べている。「アナログIPのリーディング・プロバイダとして、シノプシスは、幅広いアプリケーションに対応し、個別部品の組み合わせで得られるような多様な性能を実現できる、柔軟な適用が可能で高品質なオーディオIPソリューションを開発し、シリコン実証済みのDesignWare IP群の拡充に努めています。20もの異なるプロセス・テクノロジと1億以上にもおよぶ出荷実績で実証されたIPソリューションが示すように、当社の高品質なDesignWare オーディオIP群は、SoCへのIP統合リスクを削減し、多機能なオーディオSoCで必要となる高性能/低電力/省面積の要件を達成することで、設計者の皆様から高い信頼をいただけるソリューションとなっております」

出荷時期
SMIC 65nmプロセス DesignWare 96db Hi-Fi Audio IPは、2009年第四4半期の提供を予定している。DesignWare オーディオIPソリューションは、世界の主要ファウンドリが提供する180nmから65nmまでの先端プロセス・テクノロジで使用可能である。詳細情報はhttp://www.synopsys.com/audioより入手可能。

DesignWare IPについて
シノプシスは、システムオンチップ向けの高品質かつシリコン実証済みのコネクティビティIPならびにアナログIPのリーディング・プロバイダである。シノプシスの多岐にわたるコネクティビティIP群は、デジタル・コントローラIP/PHY/検証用IPからなる完全なIPソリューションとして提供されており、USB/PCI Express/DDR/SATA/HDMI/ MIPI/Ethernetなど業界で広く採用されているプロトコルを実装するための各種IPを提供している。またアナログIPファミリーも、アナログ・デジタル・コンバータ/デジタル・アナログ・コンバータ/オーディオ・コーデック/ビデオ・アナログ・フロントエンド/タッチスクリーン・コントローラなど、多岐にわたる。

さらにシノプシスは、シリコン完成前の段階でソフトウェア開発を開始するために必要となるバーチャル・プラットフォームを作成するためのSystemCベースのトランザクション・レベル・モデル群も提供している。

DesignWare IPは、信頼性の高い開発手法、品質確保のための巨額の投資の所産であるだけでなく、包括的な技術サポートとともに提供されているため、設計者は、IPのSoCへの統合リスクを最小化し、最終製品の市場投入までにかかる期間を短縮することができる。詳細情報はhttp://www.synopsys.com/designwareより入手可能。DesignWare IPコミュニティーへのご参加はこちらから。http://twitter.com/designware_ip