ニュースリリース - 2009年7月15日

ネットロジック社、シノプシスを同社の主力EDAツール・サプライヤーに選定

増大する設計の複雑性に対処できるシノプシスのテクノロジ群の能力が、重要な判断基準に

2009年7月14日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 - 半導体設計・製造ツールならびにIPの世界的リーダーであるシノプシス（Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS）は、ナレッジベース・プロセッサならびに高速LSIのリーディング・プロバイダであるネットロジック・マイクロシステムズ社が、同社のEDAツールのメイン・サプライヤーとしてシノプシスを選定し、両社間のEDAツール・ライセンス契約を拡大して締結したと発表した。ネットロジック社がシノプシスを選択したのは、シノプシスのテクノロジ・リーダーシップと、ネットロジック社の厳しい開発スケジュール達成を支援する能力を評価したためである。

ネットロジック社 開発担当副社長のDimitrios Dimitrelis博士は次のように語っている。「当社のビジネスが成功を続けているのは、常に技術革新をリードし、最先端プロセスで非常に複雑な半導体製品を提供し、最初の一回でそれらの製品を完成させてきた実績にその原動力があります。シノプシス社のテクノロジがもたらすEDAツール群は、生産性に優れ、精度が高く、そして信頼性が高いため、当社がこうした製品優位性と技術優位性の組み合わせを達成するための大きな支援となっています。我々は、最先端テレコミュニケーション、エンタープライズ、データセンターならびにストレージ・ネットワーク向けの次世代のナレッジベース・プロセッサやフィジカル・レイヤ製品の開発にあたって、シノプシス社と協業を続けていけることに期待しています」

今回の契約により、ネットロジック社は、同社の設計/検証ツール群をシノプシスのGalaxyデザイン・プラットフォームとDiscoveryベリフィケーション・プラットフォームに集約する。使用するツール群は、論理合成ソリューション Design Compiler、スタティックタイミング解析ソリューション PrimeTime、シグナルインテグリティ解析ソリューション PrimeTime SI、RC抽出ソリューション Star-RCXT、アナログ・デジタル混在検証のためのシミュレータ群 VCS /ESP-CV/HSPICE/HSIM、トランジスタレベル・スタティックタイミング解析ソリューションNanoTime、包括的IPソリューション DesignWare Libraryなどである。

シノプシス　マーケティング＆ビジネス・デベロップメント担当上級副社長のJohn Chiltonは次のように述べている。「昨今の厳しい経済情勢により、業界を代表するファブレス企業各社は、設計開発にかかるトータルコストの削減と、最先端プロセスでインプリメントされる最新デザインの開発期間短縮を支援してくれるパートナーを求めています。ネットロジック社との協業関係を強化することにより、両社は、それぞれの持つ強みと、完全に統合されたシノプシス・ツール・フローがもたらす高い生産性を活用し、次世代ネットワークの性能と機能を大幅に進化させる製品を世に送り出すことができるようになります」