ニュースリリース - 2009年5月13日

東芝、シノプシスを同社のキーEDAパートナーに選定

リーディング・テクノロジ・カンパニーの両社が協業体制を強化し、設計期間短縮に注力

2009年5月12日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 - 半導体設計・製造ツールならびにIPの世界的リーダーであるシノプシス（Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS）は、本日、株式会社東芝（以下、東芝）が、同社の半導体設計フロー全体をカバーするキーEDAパートナーとしてシノプシスを選定し、EDAツール・ライセンス複数年契約を締結したと発表した。今回の協業関係の拡張に基づき、東芝はシノプシスの設計/検証ソリューション活用により、設計期間を短縮する設計手法の拡張を推進していく。

株式会社東芝　セミコンダクター社　システムLSI事業部　副事業部長　齊藤智隆氏は次のように語っている。「当社は、シノプシス社と過去5年以上にわたって、次世代EDAテクノロジ、商用IP、製造技術の分野において協業を継続し、良好な関係を構築してまいりました。その成果としてもたらされたソリューションや設計フローにより、当社は様々なテクノロジ分野で数多くの半導体をテープアウトすることができました。シノプシス社との協力関係は、現在そして未来のSoC設計に関する課題解決の助けとなるでしょう」

今回の契約により、東芝は、シノプシスの幅広いソリューション全般にわたってツールやサービスの使用を拡大する。配置配線ソリューション IC Compiler、論理合成ソリューション Design Compiler、DFTソリューション DFT MAX、テストパターン自動生成ソリューション TetraMAX、STAソリューション PrimeTime、RC抽出ソリューション Star-RCXT、フィジカル検証ソリューション IC Validatorを核とするGalaxyデザイン・プラットフォーム、アナログ・ミックスドシグナル検証のためのシミュレータ群 VCS/HSPICE/CustomSimを始めとするDiscoveryベリフィケーション・プラットフォーム、DesignWareライブラリ、FPGA設計検証ソリューションであるSynplicity製品群、ローパワー・ソリューション Eclypseなどである。

シノプシス 会長兼CEOのAart de Geusは、次のように述べている。「東芝様と当社は、話題を呼ぶ製品を生み出していくための高度な技術の開発など、多くの分野でゴールを共有しています。当社は、東芝様との長年にわたる協力関係に深く感謝しています。両社のコラボレーションを通じて、デジタルTVやモバイル端末からCMOSイメージ・センサーに至る様々なコンシューマー製品に適用されてきた革新的なテクノロジを数多く世に送り出すことができました。シノプシスは、この両社のパートナーシップをさらに強化し、東芝様の技術面の強みをさらに高め、設計期間の短縮によってR&D効率を向上していくお手伝いをしてまいります」