ニュースリリース - 2008年10月16日

福岡県産業・科学技術振興財団、シノプシスを同社の主力EDAツール・サプライヤーに選定

日本半導体産業の成長促進を目的とした協業を開始

2008年10月15日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 -半導体設計・製造ツールならびにIPの世界的リーダーであるシノプシス（Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS）は、本日、財団法人 福岡県産業・科学技術振興財団（以下、福岡IST）が、EDAツールのメイン・サプライヤーとしてシノプシスを選定し、両社間のEDAツール・ライセンス契約を拡大して締結したと発表した。福岡ISTは、福岡県に拠点を置く科学技術研究センターであり、地元新興企業のビジネス創出プロセス全体を支援し、地場産業の育成を目的としている。

今回の契約により、福岡ISTでは、シノプシスのツール群をより広範囲にわたって使用できるようになる。具体的には、配置配線ソリューション IC Compiler、論理合成ソリューション Design Compiler、RTL消費電力最適化ソリューションPower Compiler、STAソリューション PrimeTime、テストパターン自動生成ソリューション TetraMAXを核とするGalaxyデザイン・プラットフォーム、機能検証ツールであるVCSや回路シミュレータのHSPICE/HSIM/HSIM-XAで提供されるアナログ・デジタル検証ソリューションを始めとするDiscoveryベリフィケーション・プラットフォーム、設計用/検証用IPの構築要素となるDesignWare System-level LibraryやImplementation Libraryなどである。

財団法人　福岡県産業・科学技術振興財団システムLSI部　福岡システムLSI総合開発センター　科学技術コーディネーター　津留眞人氏は次のように語っている。「過去5年間に渡り、当財団ではシノプシス社のツール群を産官学共同プロジェクトに使用してきました。そのプロジェクトの成果として、我々は地元新興企業の成長の支援に貢献でき、また福岡県経済の成長を促進することができたのです。シノプシス社には、顧客企業に対する強力な技術サポート能力と高品質なソリューションを提供してきたゆるぎない実績があります。それが、シノプシス社を当財団の主力EDAサプライヤーに選んだ理由です。それだけではありません。シノプシス社の協力があるからこそ、我々は常にテクノロジの最前線に立つことができるのであり、シノプシス社は長期にわたって頼れるパートナーであるからです」

シノプシス　マーケティング＆ストラテジック・デベロップメント担当上級副社長のJohn Chiltonは、次のように述べている。「福岡IST様との協業の拡大を通じて、当社のソリューションを日本の技術力の更なる向上と半導体業界の進展を促すためにご使用いただけるようになります。福岡IST様は、最先端テクノロジが地方経済と生活の質にどれほどポジティブな影響をもたらすかを教えてくださり、それによって当社を最先端のテクノロジ・シーンへと駆り立ててくださいました。そのような団体とパートナーシップを組ませていただけることは、当社にとってまたとない幸運です」