この調査結果により、開発プロセスでのセキュリティのシフトレフト(前倒し)、継続的なトレーニングによる開発チームの強化、および速度に悪影響を与えずに安全にコーディングできるように現在のプロセスを補完するソリューションのツール提供などの重要性が再確認されました。
セキュリティ・チームや開発チームの善意にもかかわらず、共通点を見つけることは大きな課題となることがあります。どちらの側も、しばしば競合する異なる指標に基づいて行動するため、意見を合わせることはさらに困難です。ほとんどのセキュリティ・チームがマイクロサービス駆動型アーキテクチャやコンテナの使用など、最新のアプリケーション開発プラクティスについての理解に欠けているという事実を踏まえると、チーム間のギャップはさらに大きくなります。
このギャップの規模、およびセキュリティ・チームによる最新の開発プラクティスおよびデプロイ・プラクティスの理解度を特定するために、Synopsysは、AppSecソリューションのデプロイメントと管理に関して、開発チームとサイバーセキュリティ・チーム間のダイナミクスへの洞察の文書化を主要なIT解析・リサーチ組織であるEnterprise Strategy Group(ESG)に委託しました。
サイバーセキュリティおよびアプリケーション開発において、製造、金融サービス、建設/エンジニアリング、およびビジネス・サービスなどの複数の業界を代表し、米国およびカナダ各地の378名の対象回答者の調査に基づき、この研究は開発のライフサイクルを通じてAppSecに総体的に対応する必要性を強調しています。
たとえば、脆弱なコードを認識しながらもそれを本番環境へとプッシュしている組織の45%は、サイクルでその脆弱性が発見された段階が遅すぎて、時間内に解決できなかったためにやむなくそうしています。さらに回答者の43%は、スピーディーなアプリケーション開発を補完する統合がセキュリティ・プログラムの改善に最も重要であると述べています。
ただし、ツールの数を増やすことが答えではありません。回答者の72%は既に10個以上のツールを使用しており、そのツールから実用的なインテリジェンスを得るために、複雑性、時間、リソース、労力も増大しています。ツールの拡散により、多くの組織は既に使用している数多くのツールの統合と管理に苦労する中で、統合への投資を迫られています。
これらの調査結果により、開発プロセスでのセキュリティのシフトレフト(前倒し)、継続的なトレーニングによる開発チームの強化、および速度に悪影響を与えずに安全にコーディングできるようにするために現在のプロセスを補完するソリューションのツール提供などの重要性が再確認されました。
詳細については、e-book「モダンアプリケーション開発のセキュリティ」をダウンロードしてください。