Liberty NCX 

電流源ライブラリへの最短パス  

概要
65ナノメーター以降のプロセス・テクノロジでは、設計者はハイ・インピーダンスのインターコネクト、ミラー効果、ドライブ能力の劣化、ローパワー設計、プロセスのばらつきの増加など数多くの新たなモデリングの課題に直面します。 電流源モデリング・テクノロジはこれらの課題に効果的に対処します。 電流源モデルでは、ライブラリ内部で遅延やスルーに固定値を用いるのではなく、電流波形を使用するため、精度が向上します。 適切にセグメントされた電流波形を検証することは、電流源モデルの厳密性の確保の意味で重要です。 これまでのライブラリ・キャラクタライズ・エンジンは、固有の遅延値やスルー値を前提に開発されており、電流波形を効率的にセグメントし検証する技術基盤を持っていませんでした。

Liberty™ NCXソリューションは、最適化されたシングルパスComposite Current Source(CCS、複合電流源)ライブラリ生成フローを特別装備した、完全なライブラリ作成システムで、キャラクタライズとモデル精度検証を同時進行で実行します。 また、Liberty NCXには、ライブラリの品質保証、コンパクト化、統合、スケーリング、モデル変換の各ツール群が統合されています。 これらのツール群は、複数のベンダのツール・フローに対応し、電圧または温度のコーナーでスケーリングされた、検証済みライブラリを提供できるという高度な柔軟性を備えています。 Liberty NCXは、オープンソースの業界標準フォーマット、Libertyの最新のモデリング技術のすべてに対応しています。これらの技術は、Liberty Technical Advisory Board(TAB)により承認されています。

PDFデータシートのダウンロード

図1: 完全なライブラリ作成システム
図1: 完全なライブラリ作成システム

特長
  • CCSモデルを生成するための、最適化されたシングルパスのリファレンス・キャラクタライズ・システム
    • 波形のセグメント化とシミュレーションの設定を動的に調整してCCSモデルの高精度を確保
    • ネイティブのベース・カーブのコンパクト化により.libファイルのサイズを最小限に
    • CCSタイミング、CCSノイズ、CCSパワー、およびばらつきを考慮した(統計)キャラクタライゼーションをサポート
    • 新規ライブラリにも、既存.libファイルの再キャラクタライズにも対応する簡素化された直観的なキャラクタライズ設定
  • マルチコアのサポートと、業界標準のHSPICE®シミュレーションとの緊密な統合により、業界随一の高速な実行速度を実現
  • モデルのコンパクト化、電圧/温度のスケーリング、サードパーティの電流源、レガシー非線形遅延モデル(NLDM)の抽出などをサポートするモデル変換システム
  • Liberty Technical Advisory Board(TAB)により承認された最新のオープンソースLibertyの技術に対応

図2: リファレンス・キャラクタライズ・システム
図2: リファレンス・キャラクタライズ・システム

リファレンス・キャラクタライズ・システム
Liberty NCXは一環してCCSモデルの生成を意識して設計されています。 簡素化された直観的なユーザ・インターフェイスにより、あらゆる設計チームがキャラクタライズを行うことができます。 各電流波形のキャラクタライズと検証を同時に行うことで高精度を実現し、セグメント化とシミュレーションの設定を動的に調整してモデルの信頼性を確保します。

Liberty NCXはシミュレーション数を削減し、HSPICEクライアント・サーバ・モデルを活用してスループットを高速化します。 適応型の詳細なシミュレーション・ジョブ並列化により、シングルコア、マルチコア環境、または大規模サーバファームのいずれにおいてもライブラリの開発期間短縮を実現します。

CCSライブラリ品質保証システム
Liberty NCXの品質保証システムは、適切なガイドラインに従ってCCSキャラクタライズを行い、最高の結果品質を実現する一連の機能で構成されます。 Liberty NCXでは、構文チェックと基本的なルール違反の精査のほか、検証およびコリレーションと呼ばれる重要な品質保証チェックを行います。 ライブラリ検証では、ライブラリの格子点ごとに網羅的解析を行い、ライブラリ品質を高速かつシンプルな方法で確保します。

図3: CCSライブラリ品質保証システム
図3: CCSライブラリ品質保証システム

CCSタイミングについては、Liberty NCXはライブラリ内の電流波形から正確なセル遅延と出力スルー値を確実に取得できるかどうかの検証を行い、すべての詳細データを含めた包括的なHLMLレポートを提供します。 ライブラリのコリレーションは、業界標準のPrimeTimeサインオフ・ツールとHSPICEシミュレーションを利用して特定のCCSライブラリの精度を評価するものです。

取り扱うセル
  • シングル出力とマルチ出力の組み合わせセルを含むスタンダードセル
  • フリップフロップと複雑なラッチ
  • トライステートセル、バスホルダセル
  • ワンホットMUXを含むマルチプレクサ
  • 多電圧のセルおよびI/Oセル
  • 差動入力を備えたI/Oセル
  • 双方向I/Oセル
  • マルチモードセル

図4: モデル変換システム
図4: モデル変換システム

モデル変換システム
Liberty NCXを利用することで、キャラクタライズ作業の付帯的コストを削減し、広範な電圧、温度、プロセス条件に対応した設計のインプリメンテーションおよびサインオフを実現します。 このシステムでは、リファレンスCCSライブラリの最小限のコーナーセットから始めて、電圧や温度を任意にスケーリングし、サードパーティの電流源モデルや、レガシーNLDMフォーマットをも生成できます。 このモデル変換システムは、ベースカーブのコンパクト化を利用してオープンソースのASCII CCSライブラリのファイルサイズを約2.5分の1に縮小し、保存と配布のコストを削減します。 これらの機能により、多様な設計スタイルとツールフローに対応する優れた柔軟性を提供するとともに、ライブラリのキャラクタライズと保存にかかるコストを削減します。

サポートされるライブラリ
  • Liberty TABにより承認されたオープンソースLibertyの最新機能
  • 複合電流源(Composite Current Source, CCS)
    • CCSタイミング
    • CCSノイズ
    • CCSパワー
    • CCSばらつき対応
  • 非線形遅延モデル(NLDM)
  • 非線形パワー・モデル(NLPM)
  • 実効電流源モデル(ECSM)
主な機能
  • 適応型の詳細なシミュレーション・ジョブ並列化とHSPICEクライアント・サーバのサポートによる高速化
  • 波形のセグメント化とシミュレーション設定の調整を動的に実行
  • 直観的で使いやすいインターフェイス
  • 相互依存性のあるセットアップとホールドのキャラクタライズ
  • ばらつきを考慮した(統計)キャラクタライゼーション
  • インデックスポイントの自動選択
  • ネイティブベースカーブのコンパクト化をサポート
サポート・プラットフォーム
  • Sun Solaris
  • Linux Red Hat、32/64ビット
  • SUSE



NewsArticlesWhite PapersWebinars