SPWモデル・ライブラリ  

包括的なDSPモデル・ライブラリによる通信システムの設計/解析 

SPW DSPモデル・ライブラリを使用すると、システムの設計/モデリング/検証を、システムの動作手順に基いて完全に実行できます。このモデル・ライブラリを使用してDSPアルゴリズム・システムのモデルを短時間で組み立てた後、SPWでテストと改良を行うと、コスト・パフォーマンスを最適化した革新的なソリューションを開発できます。

 
>シノプシスは以前から2G/3Gワイヤレス規格の物理層ベースバンド・シミュレーション・モデルを包括的にご提供しています。また、標準化委員会からの情報に基づいてシステムレベル・モデルを作成するなど、規格の進展にもいち早く対応しています。こうして作成されたモデルは、ハードウェア/ソフトウェア・インプリメンテーション用のフレームワークやテストベンチとしてご利用いただけます。
利用可能なDSPモデル・ライブラリ
  • 通信ライブラリ
  • LTEモデル・ライブラリ
  • Xilinx IP向けLTEモデル・ライブラリ
  • WCDMA(3GPP)ライブラリ
  • TD-SCDMAライブラリ
  • GSM/GPRS/EDGEライブラリ
  • WiMAXライブラリ
  • CDMA2000(3GPP2)ライブラリ
  • WLAN/WPANライブラリ

SPW基本通信ライブラリは、ごく一般的な通信機能で構成されており、変調器、復調器、適応等化器、ワイヤレス・チャネル・モデルなど最新のワイヤレス・テクノロジに対応した基本機能のブロックがすぐに利用できる形で用意されています。また、デモンストレーション・システム(DVB-TやTDMA用IS54など)や豊富なチャネル・モデル(Saleh/Rappaport屋内無線チャネル、Rayleighフラット/選択的フェージング・チャネル、Rummlerマルチパス・チャネル)もこのライブラリに含まれます。さらに、レーダー、RF、スマート・アンテナ・システム用のライブラリもご提供しています。

次世代テクノロジへの対応を支援
通信ライブラリには、変調器と復調器、適応等化器、ワイヤレス・チャネル・モデルなど最新のワイヤレス・テクノロジに対応した各種ブロックが用意されています。これらのブロックはパーソナル通信システムやネットワーク、モバイル通信システム、衛星システム、レーダー・システム、その他の屋内/屋外ワイヤレス・システムの設計に最適です。このライブラリには2種類のデジタル・セルラー・デモンストレーション・システム(TDMAとCDMA)も用意されており、参考モデルとして使用することも、これをベースに独自のモデルを作成することもできます。TDMAシステムは米国のIS-54デジタル・セルラー規格に基づいています。CDMAシステムは直交Walsh符号による完全なPNシーケンスの取得と追跡をインプリメントしています。OFDMに基づくDVB-Tデモ・システムも提供されており、この中には実用的なチャネル推定モデルも含まれています。

幅広い種類のチャネル・モデルを提供
SPW通信ライブラリには、精度に定評のある16のチャネル・ブロックが含まれており、これを用いて送信機と受信機間の距離と周辺環境が信号品質に与える影響を評価できます。特に有用なのが、Saleh/Rappaport屋内無線チャネル、Rayleighフラットと選択的フェージング・チャネル、マルチパス(Rummler)チャネルです。スパースFIRフィルタ・ブロックを使用してカスタム・チャネルをモデル化することもできます。このブロックを使用すると、計算データ、測定データ、または統計に基づいて時変系と時不変系モデルをインプリメントできます。固定/動的タップ係数とタップ間隔はファイルから指定するか、統計的に生成できます。チャネル・モデルには特別なタイミング・ドリフト(クロック・スキュー)ブロックも含まれており、より現実に即したシミュレーションが可能です。これらのブロックは、入力信号から緩やかにドリフトする出力を生成することによって送信機と受信機のクロック同期のズレを正確にモデル化します。より周期の短いタイミングのズレについては、タイミング・ドリフト・ブロックのジッタ入力でシミュレーションが可能です。

SPW LTEリファレンス・ライブラリ
LTE規格は、パケットベースのインターネット・アクセスとVoIPに関する次世代高速通信規格として目覚しい進展を遂げています。シノプシスは、ネットワーク事業者、携帯端末や基地局のOEM企業(システムメーカー、最終製品メーカー)、半導体メーカー向けに、物理層インプリメンテーションの設計と全体的なネットワーク性能の評価を支援するLTEモデル・ライブラリをご提供しています。このLTEモデル・ライブラリによりシリコン一発完動の確度が高まり、製品の早期市場投入が可能になります。このライブラリを使用して、設計チームは短期間で完全なシステムのモデルを構築できます。システム・モデルの一部を適宜改良してRTLを生成し、テストベンチを他のチーム・メンバーと共有できます。LTEモデル・ライブラリはダウンリンク、アップリンク、セル・サーチの各モデルをサポートしています。また、LTE規格で規定されているチャネル・モデルも含まれます。ライブラリのモデルはいずれもLTE規格で定義されているすべてのMIMO構成をサポートしており、ユーザーが拡張して他の構成を試すことも簡単に行えます。シノプシスは、LTE規格の進展とともにライブラリをいち早く更新しています。

特長
  • エンド・ツー・エンドの物理層(ベースバンド)シミュレーション・モデル
  • 3GPP LTE規格に基づいた製品の設計をサポート
  • スループット解析用に複数のLTEシステム・テストベンチを提供
  • FDDとTDDを含め、最新の3GPP LTE規格に準拠
  • 固定小数点アルゴリズムのデザイン入力とデータパス性能解析をサポート
  • すべてのモデルを階層型ブロック図で提供し、下層のリーフレベル・ブロックはCソースコードで提供
  • LTEブロックをPlatform ArchitectにエクスポートしてPHY/MAC層の同時最適化と検証が可能
  • Processor Designerで設計したプログラマブル・アクセラレータをLTEリファレンス・テストベンチに組み込んでコンポーネントレベルの検証が可能

Xilinx LTE IP向けSPWライブラリ
Xilinx社からは、基地局メーカーがXilinx社のプログラマブル・デバイス上にLTEシステムを短時間でインプリメントできるようIPコンポーネントが提供されています。このIPコンポーネントを使用すると、消費電力やリソース使用量などデバイスのパフォーマンスを最適化したインプリメンテーションが可能です。

Xilinx LTE IP向けSPWライブラリには、これらのIPコンポーネントの機能精度とビット精度リファレンス・モデルが用意されています。これらはすぐにSPWにインスタンス化でき、Xilinx社のIPとユーザー独自のLTE IPとアルゴリズムを組み合わせてシステム・スループットを評価できます。その後、SPW LTEライブラリをシステム・テストベンチとして使用できます。

CDMA(Code-Division Multiple Access)は現在主流のワイヤレス通信システムの基盤となる技術です。

WCDMAライブラリ
WCDMA(Wideband CDMA)システムの設計を支援するため、シノプシスはSPW向けのWCDMAライブラリをご用意しています。このライブラリを使用するとアルゴリズムの検討が容易に行え、開発や設計検証にかかる時間を短縮しつつシリコン一発完動の確度も高まるなど、WCDMAシステムの設計を短期間で完了できます。WCDMAライブラリのモデルは、他のSPWモデルと組み合わせても使用できます。たとえばWCDMAモデルとSPWのマルチメディア・ライブラリのモデルを組み合わせると、マルチメディア(ビデオ)機能を搭載した高度な3Gワイヤレス・デザインを短時間で開発できます。

特長
  • 3GPP WCDMA製品の設計をサポート
  • シーケンスの生成、拡散、逆拡散など基本的なCDMA機能のモデルが充実
  • CDMAとWCDMAシステム・テストベンチを複数提供
  • 固定小数点アルゴリズムのデザインの入力とデータパス性能解析をサポート
  • 3GPP WCDMAの最新規格に準拠
  • IEEE802.11 WLANライブラリやBluetoothライブラリなど、オプションのSPWライブラリと組み合わせることで3Gワイヤレス・パーソナル・デバイスの設計が短期間で完了。SPWマルチメディア・ライブラリとも互換性があり、デジタル・カメラ、動画圧縮ルーチン、動画再生などのイメージング/ビデオ・サブシステムを組み込んだ3Gシステムの開発が可能

SPW GSMライブラリには、10種類のシステム・モデルと200種類以上のGSM専用リーフ/階層ブロックが用意されています。これらとSPW基本通信ライブラリのブロックを組み合わせて完全なモデルを作成できます。

GSMライブラリのブロックには、チャネル符号化、同期、フレーム化、変調、チャネル/シーケンス推定用のブロックなど、GSM/GPRS/EDGEシステムの物理層処理のモデリングに必要な 基本機能ブロックが数多く含まれています。

SPW GSMリファレンス・モデルは階層構造を積極的に採用しているため、理解しやすいのが特長です。このため、ローレベル・ブロックをカスタム・インプリメンテーションやテストで簡単に置き換えられるなど、設計ライブラリとして使い勝手のよいモデルとなっています。

特長
  • GSM/GPRS/EDGE製品の設計をサポート
  • 基本的なGSMチャネルのライブラリが充実。ハーフレート(TCH/HS)、フルレート(TCH/FS)、拡張フルレート(TCH/EFS)、AMR(Adaptive Multi-Rate)フルレート、AMRハーフレート、ボコーダ・モデル、BCCH、RACH、SACCH、FACCHなどの制御チャネルなどを含む
  • フルレート(TCH/F14.4、TCH/F9.6、TCH/F4.8、TCH/F2.4)ハーフレート(TCH/H4.8、TCH/H2.4)、拡張回線交換トラフィック・チャネル(E-TCH/F28.8、E-TCH/F32.0、E-TCH/F43.2)などGSM CSD(Circuit Switched Data)チャネルを含む
  • 符号化方式CS-1~CS-4に対応したGPRSパケット・チャネル、符号化方式MCS-1~MCS-9に対応したEGPRSパケット・チャネル
  • GMSK/8-PSK変調方式を含み、両方が混在したチャネルもサポート
  • 拡張変調によりデータレートを最大450kbpsに高めたEDGE規格に準拠
  • IEEE802.11 WLANライブラリやBluetoothライブラリなどオプションのSPWライブラリと組み合わせることで2.5G/3Gワイヤレス・パーソナル・デバイスの設計が短期間で完了
  • SPWマルチメディア・デザイン・キットとも互換性があり、デジタル・カメラ、動画圧縮、動画再生などのイメージング/ビデオ・サブシステムを組み込んだ2.5G/3Gシステムの開発が可能


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